実習装置としていち早く工業高校に太陽光発電システムを導入
羽島郡笠松町、岐阜工業高校(山田篤三校長(当時)、生徒1083人(当時))に、太陽光発電システム実習装置が26日完成した。21世紀のクリーンエネルギーとして注目される太陽光発電だが、高校に本格的な発電装置ができたのは、全国的にも珍しいという。
石油に代わるクリーンなエネルギーとして太陽光発電が注目されつつある。電気科の実験、実習にも新しい視点が必要、と同校の鈴木宏教諭(当時)らが全国の施設などを調査、3年がかりで取り組んできた。
完成した実習装置は、4号館屋上に太陽光を受ける太陽電池アレイ60枚を敷き詰めた。発電した電気を南隣の実習室へ送電、実習室には直流から交流に変換する装置、電気を蓄えておく蓄電装置など設置された。
日照量、電圧、電流などのデータはコンビューター管理され、4月から毎日、観測される。発電出力は3.2㌔㍗が予定され、実習室の照明やコンピューターの電気が賄われる。同装置を使って電気科の1年生が日照量の測定、2年生が日射量の測定、3年生がパソコンによるデータ計測・制御実習など学習や調査が行われる。
鈴木教諭は「次世代のエネルギーとして期待されている太陽光について、生徒が関心を持ってくれれば」と話している。
岐阜新聞掲載記事より抜粋